海辺に住みたい設計士

海辺に移住するという夢に向かって日々奮闘。当面の目標は一級建築士取得。釣り好き。目に入ったもので「もっとこうしたらいいのに」という思いがネタの記事が多数。

中国自転車爆走記! その1

ブログの端々に書かれていますが、

僕は2年間上海で生活していました。

去年の10月、

ちょうど日本が尖閣諸島を国有化した一ヶ月くらい後に、

高まる反日感情全開のなか、

中国のGW、国慶節を利用して6日間、約600kmを自転車で走破してきました。

DSC_0324.JPG

ちなみに旅の装備。

ジャイアントのロードレーサーが800元(当時1万円くらい)

荷台

ちょっといい鍵

寝袋

グリップ巻き替え

ボトルホルダー

のカスタム

計800元

合計1600元という高いんだか安いんだかよくわからない内訳ですがスタートです。

※今回は旅をしている途中に書いた日記をアップします。

しかし、3日目以降は疲れ過ぎてそれどこではなくなってしまったので書いていません。

せっかくなので、2日目までは文章主体の記事お楽しみください。

コンディションを整える重要さを感じた日。

旅立つ前日に居酒屋に行って、帰りにDVD屋にいき深夜までDVD観賞。

(余談だが、DVDは「ツレがうつになりまして」。仕事だったり日常生活の不満を内に溜め込みまくるとうつになって、

外に発散しまくると旅人になるんじゃないかと思えるような表裏一体の共感が得られた。)

 

ろくな睡眠もとらず、朝飯も食わずにそのまま出発。

しばらくいった後で、詳しい地図を持って来ていないことに気づく。

ずっとバッグにいれていたのだが、どうしたものかと記憶をたどっていくと、

昨夜居酒屋で、楽しげに地図を使って、旅の予定を話していたことを思い出す。

しまった、居酒屋に忘れた。

だがここまできたら仕方が無いので、そのまま進むことにする。

幸か不幸か上海市内の地図は持っている。(主要都市以外の説明は極めて不親切な)

 

序盤こそ好調で、同じ道を走るチャリダーと話をしたり、

嘉定区に寄り道して祭りを見たりしていた。

祭りではヤシの実ジュースやウズラの卵や、

中身が空洞でやたらと甘いごまのふってある白いお菓子があった。

白いお菓子を購入。5元。

甘すぎるお菓子は、運動中の身体にはとてもおいしく感じられた。

 

ほとんど蘇州(目的地)の境だったのでゆとりをもって蘇州に入る。

が、そこで体力が切れる。

睡眠も食事もまともにとらず運動をしつづけるとほんとに全く動けなくなるものだと痛感。

40分程炉端の芝の日陰部分で昼寝をし、南下することを決意。

上海市よりの蘇州は全くといっていい程なにもなく、

今後大規模開発が進むらしく、大きなグリッドで区画整備されていた。

こんな平坦でつまらない道を今の体力で突っ切る気力も、もちろん体力も無い。

 

今日の蘇州入りを断念し、少し落ちながら自転車を走らせていたら、

まだまだ整備の入っていない区域もあるようだ。

白い壁と黒い屋根のはっきりしながらも豊かな風合いをみせている家々の真下には

川が流れていて、老若男女が釣りをしていた。

のべ竿に浮きを付けてフナなどをねらうのがここのセオリーみたいだ。

他にはハヤや鯉の子供みたいな魚も見受けられた。

釣りだけではなく、定置網を仕掛けていた子供もいた。

石造りの舟で釣りをしている人らもいた。

その魚を調理するようの鍋におばあさんが火をかけて調理していた。

小魚が多くいるということは、外来種となるフィッシュイーターがそこにはいなく、

古来からの生態系が保存されている状態であるのではないだろうか。

魚だけではなく、

豚、鳥などの家畜を育てているところもあった。

家畜と人間の距離が近く、一つの家で彼らは共存していた。

写真を撮っていたら犬にうなられた。

現在の私(その写真がみつからないですよ!笑) 

彼らの豊かな文化に支えられながら、ようやく宿のありそうな、

街に到着。青浦区。

なるべくやすいところを探すも、

やれお湯がでなかったり、

やれ外国人はだめだったりで、

結局210元の宿に泊とまることに。

 

(外国人はだめだと言われたところの宿で気になったのは

俺外国人だけど大丈夫?と聞いて、

何人ですか?と言われたので、

日本人だと答えたら、

すみません、駄目です。みたいになったところ。

もし外国人が駄目なら最初に外国人だといった段階で拒否できるだろうに。

反日感情か。

普段は無駄に波風建てたくないし、正しい主張を中国語でできる自信もないので

韓国人だということがあるのだが、宿に泊まる場合、パスポートを見せる必要があるので、

なまじ嘘はつけない)

 

さすがに高めのホテルだけあって、インフラは充実している。

そのまま5時間程睡眠。

起きて、地元の屋台の炒面を買う。5元。

なかなかうまい。

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まだ足りずファミマに入って物色中に

中国人に

「これはなんだ」と聞かれ。

炒面だと答えたら、

「どこに売ってんの?」と。

「前の道を右側にずっといって左に曲がればあるよ」

「遠いの?」

「遠くないよ」と。

 

初めて来た土地で、ローカル屋台の場所を

中国人に平然と教えている妙な日本人の状況が

なんだか笑える違和感を覚えた。

中国自転車爆走記! その2に続く