箱の家トレース 001
仕事の隙間を見つけては、
勉強のために、難波和彦さんの「箱の家」をちまちまとトレースしています。
6物件書いたので、通算6物件。これからもっと増えていく予定。
HPにのっているプランを全部書くのが目標。
いろいろ気づいたことを1000文字程度でまとめていけたらいいと思う。
意外と大きい
もうちょっとインテリジェンスかつアカデミックなボキャブラリーはでてこんのかね、我ながら。
そもそも箱の家のプランをトレースしたくなったきっかけが、
自分自身が狭小住宅をプランニングすることになって、
営業に言われるがままにプランニングしていくと、
狭い土地に小さな家を建ててせせこましく生きるというバカでもわかる悲しい構図に落とし込まれていくような気がして危機感を覚えたからであって、
こういうときにこそデザインの力って生きてくるんじゃないかと思っている。
まあ今勤めている会社でそういう
マイナスの力をプラスに転じさせるカウンターデザインみたいなものは
どうせできないので、そうい環境に染まらないために、自分の肥やしにするために
箱の家をトレースという密かな抵抗をしている。
さて、そういう理由で始めたトレースではあるが、率直な感想が、
「意外とでかかった」というものである。
自分のプランニングしていた物件が建築面積9坪程度であったためなかなかフィットするものがなかった。
(10~11坪くらいがミニマムのようなきがする)
箱の家と言えば狭小住宅、ローコスト住宅の代名詞、
というイメージが先行していたため、けっこう大きかったのは意外である。
まあ9坪というのが小さすぎるというのもあるのだけど。
ただそういったスケール感覚がつかめてきたのも収穫だと思っている。
階段が独特
通常の階段を一坪で3尺角で、直階段で4段、周り階段3段、周り階段3段、直階段4段が一般的だとすると、
最初に6尺ほどいって周り階段1段、周り階段1段、直階段2-4段と独特なリズムで書かれている。
また図面がそれっぽいから尺で言ってはいるが、実際のところは寸法が記載されていないので実のところはよくわからない。
これはなぜこのような配置にしているのだろうか。
1つは折り返した方の階段下を有効活用したいからであろう。
経験があるが普通の階段下にトイレだったり収納だったりをいれるとただ単に窮屈で残念な感じがする。
だからこそ箱の家の階段下は6尺まで直階段で持ち上げられ、豊かな空間となっている。
また6尺の直階段は建築的にも見せ場だと思うので良い空間づくりに一役買っていると思う。
今日はここまで。
おやすみなさい。