海辺に住みたい設計士

海辺に移住するという夢に向かって日々奮闘。当面の目標は一級建築士取得。釣り好き。目に入ったもので「もっとこうしたらいいのに」という思いがネタの記事が多数。

サークルのトーナメント

成功体験とまでは言わないけど、誰もが期待をしていないところで思わぬ成果をあげたことがあった。

 

 

サークルの合宿の最終日に行われるダブルスのトーナメントだ。

 

 

ちなみに競技はバドミントン。

 

 

レベルの高いガチガチの試合ではないので得意気に書くのも恥ずかしいが、ちょっと書いていく。

 

 

私が大学時代に所属していたのはサークルであって部活ではない。

 

 

サークルであると言うことは「強い人も弱い人も平等に楽しめる」ことを信条にしているところが多いし、私が所属していたサークルも間違いなく後者に当たる。

 

 

ゲーム練(ここではダブルスの試合形式の練習)なんかをやるときも、大体強い人と弱い人が組んで、実力が拮抗するように決められていく。

 

 

強い、弱いの判断基準は、サークルが加入している連盟のランクの基準が用いられている。

 

 

詳しい基準は忘れてしまったが、未経験者はEランク、Eランク同士の大会にでて何勝かしたらDランク、経験者はCランク、経験者かつ県大会出場経験が有ればBランク、経験者かつ県大会上位入賞者はAランクとか、そんな感じだったと思う。

 

 

Dランクのところでも書いているが、自分のランク内の大会に出て何回か勝つとランクアップしていく仕組みになっている。

 

 

ちなみに私はCランク。中高と部活でやっていたが、大会でいい成績もこれといってなく、大学にいっても割と学業を一生懸命やっていたので、サークル自体の参加率もあまり良くなかった。

 

 

サークルのゲーム練では、自分より弱い人と組んでフォローに回るような動きをすることもあれば強い人と組んで(C、Aランク対B、Bランクみたいな)ガチガチのバドミントンをやったりしていた。

 

 

そんな前情報を書いた上で、サークルの合宿の最終日に行われるトーナメントを書いていく。

 

 

前述した通りみんなが平等に楽しめるように強い人と、弱い人でペアが組まれて行く。

 

 

A、Eランクのペア、B、Dランクのペア、C同士のペアなんかが妥当なところか。

 

 

ただランクの分布も均等になっているわけでもなく、多い順にC、B、D、E、Aと、まばらになっている。

 

 

さらにここに男女の調整も入ってくるので完全に平等というのは不可能になってくる。

 

 

そんな中私とペアになったのはDランクの男の後輩。

 

 

男Cと男Dのペア。Cランクなら最高でもCと組めるはずなので、Dランクとなると平均以下ということになる。

 

 

トーナメントを作る側的にはあまり期待してないんだろうな、という感じがよくわかる。

 

 

というかトーナメント後の打ち上げで、作った側の幹部連中に「正直全く期待していませんでした」と言われた。

 

 

強くもないけど不平不満を言うほどでもない絶妙なところをついている。

 

 

まああんまり勝ちにこだわるつもりはないけどやるからには一生懸命やろうと思った。

 

 

ここでトーナメントを作った側の誤算が3つある。

 

 

一つ目が私が割と細かい指示ができるということ。

 

 

たまにサークルに来て、ノリよく騒いで帰るだけの人と思われているのかも知れないが、高校時代に弱小とは言え部長をやっていて、初心者の指導なんかも経験がある。

 

 

スマッシュを打たれたら一生懸命上げて返すと初心者は甘い返しになりやすいので、ラケットは振らずに当てて前に落とすだけ。

 

 

前に落としたらそのままコートの前に詰めて、甘い玉が返って来たら決める、決めれなさそうならばきっちり上げる。

 

 

スマッシュは力いっぱい打たずに、つなげる感覚で打つ。(私がスマッシャーなので、遅いスマッシュを打つと緩急になって、より早く感じる)

 

 

などなど、ちょこちょこ試合中にアドバイスをしていた。

 

 

二つ目の誤算が後輩君の飲み込みが良かったことだ。

 

 

私がした指示は試合中でも考えれば実行できるものばかりだ。

 

 

スマッシュのスピードを上げろ。とかレシーブを高く、深く上げろ。とかネット際に浮かさずに落とせ。とかは鍛錬が必要なアドバイスになる。

 

 

気の遠くなるような反復練習の中で、体の使い方やラケットの当たる角度なんかを模索して、徐々に身につけていくものになる。

 

 

そんなことを試合中に言っても効果が薄いので、身体の使い方を簡単にして勝率を上げるようなアドバイスをした。

 

 

簡単な動きをしろと言っているんだから、指示された側は誰でも対応できるでしょ、と思うかもしれないが、なかなかそうも行かないのがバドミントンの世界。

 

 

考えてみて欲しい。ついこの前ラケットを握ったばかりの人間が、スマッシュだのクリアーだの一通りのストロークをなんとか覚えたばかりで試合に臨む。

 

 

練習の時は同じ場所に、決まった打球がきて打ち返していることが多いのに、試合のように絶えず動き回ってどんなショットが来るかわからない状況で、されたアドバイスをきっちりこなすのはなかなか難しい。

 

 

そんな状況下でも割とすんなりとアドバイスを受けて実行してくれる後輩君。

 

 

おかげで着々と勝ち星を上げて行くことになる。

 

 

三つ目の誤算が私のアドバイスを聞いて実行するだけでなく、アドバイスを定着させて積み重ねられることである。

 

 

多い時には1ラリーに一回くらいアドバイスをしていたので、最初のアドバイスは次の試合には多少抜けてくるものだと思う。

 

 

しかしこの後輩君は真面目なのか、地頭がいいのか、一度言ったことを最後まで忘れることはなかった。

 

 

フレームショットで変なところに飛ばしたり、空振りをしたりはあったがそれは仕方がない。初心者なんだもの。

 

 

ただ、私のアドバイスをきっちりこなし定着し、他のアドバイスを積み重ねていく力がある彼は、試合を重ねていく毎に強くなっていっている感じがした。

 

 

そんな中、トーナメントを4、5回勝ち上がり決勝まで歩を進めた。

 

 

相手はたしか男子Cランク、女子Bランクのペアだった。

 

 

トーナメントを作る側的にも、バチバチの優勝候補であるかのような感じが伝わってくる。

 

 

女子のランクは男子のランクを1つ下げたものと同等って計算だったと思う。

 

 

なので女子Bランクは男子Cランクとして扱われる。

 

 

これも正直どうかと思う。

 

 

バドミントンなんて、いかにミスをしないかが一番重要になってくるスポーツだ。

 

 

速いスマッシュで決めることもあれば、緩いショットでコースをついて決めることもある。

 

 

そんな中スマッシュの決定率がイマイチな入賞実績のない男子Cランクと、コースをつくのがうまい入賞実績のある女子Bランクを一緒にするのもなんか違うような気がする。

 

 

まあそんなことを言っていたら進むものも進まなくなってしまうので話を進める。

 

 

結果は負けた。

 

 

最終的にはショットの正確さとかミスの少なさとか、地力の違いで負けたような感じだった。

 

 

でもまあ準優勝。いいんではないだろうか。

 

 

今ある知力、体力を全て使って得られた結果のような気がしてとても達成感があった。