横須賀美術館 : 山本理顕@浦賀 観音崎
主観で読み解く空間構成。
作り手がどう思って作ってるかの真意ははっきりしないけど、僕自身がそこに言って感じたことを書いて見ます。
さてさて、
僕は今回横須賀美術館に行ってきました。
元旦に走水神社にいくとき、駐車場として使っていたことはあるんですが(ここの駐車場は、美術館がやっていなくても、少なくとも1月2日にはやっているので穴場なんです)外観しかみていなかったので、今回初の内部潜入となるわけです。
京急に乗って、タリーズで宇治抹茶シェイクのトールサイズなんてたのみながら浦賀駅に到着。
そこから観音崎行きのバスに乗って15分位ゆられます。
到着したらざっくりした地図のお出迎え。徒歩で5分くらいです。
海があって道路を挟み、
小高い丘を上りアプローチ。
受付を済ませて1階の展示をみて(今回は「日本の妖怪を追え!」というディープな催しをしていました。笑)
半地下の恒久展示をみて、1階に戻り2階にいって同階の図書館に行ったり屋上にいったりする。
っていう感じの断面形状です。
空間の構成はざっくりいうと
幾何学的なボックスが有機的な外皮に内包されていて、これら全部をガラスのボックスが包んでいる感じ。
右の縦の直線が幾何学ボックス、左の穴ぼこが有機的外皮ってイメージです。
1階の展示場は幾何学的な形で自然光の入らない美術館として役割をきっちり果たす構成。
半地下に入ると幾何学的な線と、平面、断面の角にフィレット(丸み)のかかった壁が出てきます。
下のフローリング部分の奥の部分が丸くなってます。
その外皮に対してヴォイド(隙間、今回は丸い穴の意)がかなり自由にプロットされていて1階の展示空間とは違った性格の、外部に近い感覚の展示空間になってます。(半内部的?)
有機的な形にかなり自由にヴォイドを開ける設計意図を汲むならば、ヴォイド一個一個にガラス窓を埋め込むより(3次元的につくらないといけないところもある)ガラスボックスを一枚かましたほうが経済的だったのかもしれないですね。
ヴォイドとガラスの関係性。
上から見るとこんな感じになってます。
外から見る外皮とガラスの関係性。
恋人の聖地に一人で足を踏み入れた後に、、笑
屋上。グレーチングがちょっと怖かったです。
ここの屋上は外部の広場に段差無くそのままでれます。
なるべく地形に沿ったデザインをしています。
イスがかわいい。
留め方。グレーチング挟み込み。
地面にめり込んだような形の図書館。
手前は建築内の外部空間とでもいいましょうか。
このように、内部から外部に渡って幾重にも(内部、半内部、建築内の外部、外部)レイヤーを重ねた、空間の豊かなグラデーションを感じることができました。
ちょっとざっくりとした落書き断面書いてみました。
上の文章読まなくても、これさえ見ておけばなんとなくいいたいことはわかると思います。笑
余談ですが、緑はこんな感じで使われるのがいいと思います。
特に日本人はこういうところに入るの遠慮しますが、
こういう使い方したほうが気持ちよいですよね。