要求されていない頑張りが人の心を打つ
今までやったことのない営業職のようなものについているのでいろいろ戸惑いはあるものの、やはり楽しいことは楽しい。
この前初めてお客様と打ち合わせをしたが、今後の打ち合わせの流れになかなかもっていけなかった。
競合もいるわけで、いろいろなものをもっとみてから戻ってきてくれるのか、そもそも眼中にないのかわからないが連絡が返ってこない。
強引な営業を嫌う傾向があるとの情報をもらっていたので電話はしないで、メールやはがきを送って前回の打ち合わせのお礼をし、次回の打ち合わせのアポイントにつなげたく思っていた。
しかし返ってくるのは検討中とのことだけ。
まああまり脈がないんだろうなと思いながらほぼあきらめていた。
あきらめてはいたものの思っていたのは「自分が本当にやれることをやりきっているか」であった。
会社の研修なんかで費用対効果とか、お客様をある程度コントロールするみたいな話をきいていたので、無駄になりそうなことはあまりしない。という風潮ではあるがそれはあくまでたくさんのお客様をかかえていて仕事がぱんぱんに入っている人に対する言葉だろう。
入社して間もなく、支店そのものにも客いりのないここでそんなことをいっていたらそれは単なる手抜きになるのではなかろうか。
そんな思いから玉砕覚悟で勝手に平面図とパースを書いてお客様にメールで送ってみた。
設備関係が気になっていたお客様だから、下手すると気を悪くするかもしれない。
自分の気になっているタイミングで即提示して信頼って積み上げていくものだと思っている。
自分が気になっていない段階で先走って平面図送られてきても「いやいや、おたくとはその段階じゃないし」って思うのがスジだと思う。逆の立場だったら私はそう思う。
そこが今気になってるんじゃないんだよと言うと思う。
とはいえ営業するほうも、説明するだけして打つ球がなくなっているのでダメもとでやれることはやってみようと思った。
これで嫌わても今後付き合いがあるでもなし、ある程度無責任な気持ちである程度強引に動いてみた。
すると、お客様としてはそれが響いたのか興味があるといってくれ、今後もまた打ち合わせをする運びに持って行けたのである。
やっぱり会社的には効率を求めたがる傾向にあると思うけど、無駄打ちになる覚悟で動くことも大切だと思う。
幸い私は無駄打ちには慣れている。笑
コンペには負けまくり、上海ではプロジェクトがプレゼン前日にストップしまくった経験がある。笑
「これじゃあこれを作ったがんばりが無駄になるかもしれないよー」
なんて軟弱なことは絶対いわない。
最終的に無駄になるかもしれないが、人の心を打つには要求されていないところでの頑張りによるものだということを心得ているつもりではある。