上海の建築設計事務所の話の補足
「上海 設計事務所」とグーグルで調べると私の記事がトップででてくる。
これこれ。
そもそもブログのアクセス数が一桁台で、私の発言がなんの影響力もないものとして書いている。
だからこそある程度とがっているというか、単一的な視点で、当時の熱量で、当時思ったことを書きなぐったような感じで恨み節なところがあったりする。
でもこれが数ある上海の設計事務所を抑えて、トップヒットでくるとなると話が少しちがってくる。
これから上海に進出しようと思う人たちの思いを摘みかねないような気がするので、いろいろ補足していこうと思います。
バブル景気 + 起業して間もない会社だった
前の記事には休みなし、福利厚生なしみたいなことを書いていますが、当時私がいった会社は、起業してさほど年数もたってないのでいろいろなインフラが整ってなかったんだろうな、と今となっては思います。
しかも私がいた2011年ころは上海はバブルでしたので仕事がたくさんあるのと、とにかく結果を残したい会社の双方の状況が遮二無二働かないといけない原因だったと思います。
今となってはスタートアップ時の雰囲気や熱量を感じることができたのは貴重な経験だったと思います。地獄だったけど。
2019年になった今は詳しい状況はわかりませんが、もうちょっとゆるい働き方になったんじゃないでしょうか。
私自身が若く、能力不足だった
当時私は24歳で上海に渡り、帰国後、工務店なんかで働き32歳になった今、後輩も何人かできいろいろな立場で視点をいききしてみると当時の私自身の能力不足も否めません。
図面を何枚描く!とかそういう短絡的なものではなくもうちょっと言語化しにくいやつ。
社会人として身につけないといけない能力
・仕事全体の流れをみて自分はどんな立ち位置なのかを把握する能力
(与えられた指示をこなすことしか考えていない)
・指示されていたものをまず作り、自分が提案したいものも小出しにする能力
(指示は無視して、自分の創りたいものをつくる)
・複数人で歩幅を合わせてすり合わせしながらすすめていく能力
(自分一人でがんがん突き進む)
要は自分のすごさをとにかくアピールしたいやつなんですね。
ぶっちゃけ使えないですよね、こんなやつ。
私の後輩にもいるけど自己顕示欲が強いやつって使いにくいですもん。
組織としてどのプロジェクトが一番重きを置いていて、上司の仕事をいかに円滑に進めることができるか考えて、ある程度懐に入り込んでから自分の考えを小出しにして(というか話を振られてた時自分の考えを話せるという程度)徐々に自分の気持ちのいいテリトリーを広げていくというのがいいというのが今の私の認識です。
これができずに、やれ認めてくれないだの、仕事に魅力がないだの言っているのだからちょっと手に負えないなあというような感じです。
なので、とにかく会社と上海を悪者っぽく書いていたのがずるくみえたので、私自身の立ち回りがへたくそで、大変な思いをしていたという部分も書いたので、そこらへんも加味したうえで、上海で働くとか、そういうことを考えてみてください。
今となっては、何も知らなかったからこそ、若さと勢いでなんとかするのが正しいのか、ある程度日本で実務経験を積んでから上海で働いたほうが良かったのかはわからないけど、いろんな選択肢があるんだとは思います。